そんな方に向けて地べたキャンプの心地よさをお伝えします。
僕はキャンプをする時にスノーピークの「ローチェア30」を長らく使ってきました。このチェアは悩み抜いて購入した結果、とても気に入っています。
しかし装備をコンパクト化する際、チェアは大きいので思い切って削ることに。ローチェア30は家やグループキャンプ用となりました。
マットを敷いて地べたに座るのですが、これが思ったより快適でやみつきになってしまったので、地べたスタイルに興味がある方々に良さをお伝えします。
地べたは究極のロースタイル【メリット】
そりゃ地面に座るので一番低いスタイルなわけですが、具体的にどんなメリットがあるのか紹介します。
地べたスタイルのメリット①: 座り方が自由
ロースタイルキャンプのメリットとしてよく挙げられるのが「足を放り出してくつろげる」こと。
地べたスタイルはさらにその上をいきます。
足を伸ばすこともできるし、あぐらや体育座りでもよし。究極は横になることもできます。
夜、横になって肘枕をしながら焚き火を眺めるなんて、この上ないリラックスタイムです。
地べたスタイルのメリット②:地面という無限のテーブル
テーブルを使っていても物が多くて置くスペースが足りなくなることはありませんか?
地べたスタイルなら、目の前の地面がテーブル代わり。何でも置いておけます。
▲リュックもクーラーボックスも小物類も、手の届く範囲に置いておけます。
地べたスタイルのメリット③:荷物がかなり減る
上記のことから、地べたスタイルはチェアがいらなくなり、テーブルを使うとしても低くて小さいものでよくなります。
その代わりに必要になる物といえば、グランドシートとマットくらい。チェア・テーブルのセットに比べたらかなり小さくて軽くなります。
地べたスタイルのメリット④:空間の広さを最大にできる
先ほどの写真からもわかるように、地べたに座ればタープやテントの天井までのスペースが最大まで広がります。
チェアに座ると狭く感じる広さでも、地べたスタイルならかなり余裕ができますよ。
椅子に座っている時、タープやテントに頭が擦れるのはちょっとしたストレスだと思うのですが、そのストレスともおさらばです。
地べたスタイルにして変わったこと
僕が地べたスタイルになって感じた、ロースタイルの時と変わったことを書いておきます。
変化①: バックパックひとつで出かけられるようになった
チェアとテーブルを持たなくて済むと、荷物量は格段に少なくなります。
今はヘリノックスとかコンパクトなやつも売られてるけど、それでもリュックに入れようとすると結構なスペースを取られちゃいますからね。
寝る時に敷くマットを座布団として併用することで、荷物がコンパクトになりました。
変化②:腰痛や疲労感が軽減された
いくらいいチェアを使っていたとしても、ずーっと座っていれば腰が痛くなってきますよね。
僕は特に腰痛持ちという訳ではありませんが、やはり椅子に座りっぱなしだと疲労感を感じていました。
地べたスタイルは、疲れたらすぐ横になれるし、体勢を自由に変えられます。
疲労感がかなり軽減されました。
変化③:調理が楽になった
チェアに座っての調理は、テーブルの高さとの相性が良くないと不便ではありませんか?結局立ったり、中腰で調理をする場合が多いと思います。
地べただと、地面にまな板を置いて食材を切ったり、目の前の焚き火で何かを焼いたりと、調理がしやすくなりました。
地べたスタイルにおすすめの道具
基本的にはマットを敷いて座るだけでOKだけど、他の道具で地べたスタイルに合うのはどんなものかを紹介します。
マット
手軽なのはやっぱり折り畳みタイプ。
僕はとりあえず安くていいやと、キャプテンスタッグのフォームマットを使っていました。ぺったんこになるまで5年くらい使えたので、コスパが良かったです。
その後はよりコンパクトにするため、寝る時はエアーマット、日中は小さいフォームマットに座るようになりました。
サーマレストのミニマットを使い始めて、断熱性の高さに驚き。雪の上に座っても体温が反射されてじんわり暖かいくらいです。
暖かい時期しか使わない人はキャプテンスタッグみたいな安いやつで良いと思うけど、寒い時期も使うならサーマレストがおすすめです。
グランドシート
地面が濡れている場合など、マットを直接敷きたくない時に使います。
個人的には、100均のレジャーシートで十分な気がしてます。以前は防水性が高く丈夫で高価なグランドシートを使ってたけど、焚き火の火の粉が飛んで穴だらけに(T_T)
それから100均のシートに変更したけど、何も不満なし。むしろ、汚れても穴が空いても気にせず済むので気に入ってます。
テント
全室が広いタイプや土間スペースがあるテントなら、地べたスタイルにすることで広々使えます。タープもいらないくらい。
椅子と比べると凄く広くなることがわかります。
パップテントも地べたスタイルにはぴったりで、張り上げた幕を屋根がわりにできるし、コットン製なら火の粉をあまり気にせず焚き火も可能。
タープ
タープで地べたスタイルになり、そのままマットで寝ればタープ泊になります。
テントよりコンパクトだし、開放感があって気持ち良いです。
テーブル
テーブルが欲しい人には、コンパクトで低いものがおすすめ。
定番はSOTOのフィールドホッパーですかね。組み立て不要で一瞬で開くので、とにかく使うのが楽。めんどくさがりにはおすすめです。
焚き火台
地べたスタイルでも快適に焚き火ができる低めの焚き火台がおすすめ。
10個近く焚き火台を使ってきましたが、高さ・収納性・薪の置きやすさなど、総合的にバランスが良いのはやっぱりピコグリル。
直火感覚で焚き火を楽しめるULファイヤースタンドも地べたスタイルにはぴったり。ただ、火床が地面に近いので使用場所には注意が必要。
まとめ:地べたスタイルでのんびり快適にキャンプを楽しもう
地べたスタイルの良さをまとめます。
- 自由な体勢で楽に過ごせる
- チェアとテーブルいらずで荷物を最小化できる
- テントやタープ下の空間を広くできる
- 調理が楽になる
地べたスタイルは、適当に敷くものを準備すれば簡単に試せます。興味がある人は気軽に一度お試ししてはいかがでしょうか。
それでは!