
冬のソロキャンプでいちばんの悩みといえば暖房。薪ストーブか石油ストーブか。中には荷物が増えるから使いたくない人もいるかもしれません。
僕は雪国在住で、毎シーズン暖房器具を変えながら氷点下の雪上で冬キャンプを楽しんできました。
薪ストーブ→石油ストーブ→簡易暖房と使ってきて、今は暖房器具は使わずキャンプしています。
今回は僕なりに、それぞれの暖房の良し悪しや選ぶ時の注意点などをまとめてみます。
冬キャンプの暖房3種類

暖房器具を選ぶ時の基準として、「暖かさ」と「手軽さ」が重要だと思っています。
暖かさは言わずもがなですが、持ち運びしやすかったり、組み立てが楽だったりという手軽さも大切。
3種類の暖房器具の暖かさと手軽さをまとめてみると、下記の通りです。
暖かさ | 手軽さ | |
①薪ストーブ | ◎ | △ |
②石油ストーブ | ◯ | ◯ |
③簡易暖房器具 | △ | ◎ |
それぞれのメリットとデメリット、どんな人に向いているかをまとめてみます。
薪ストーブの特徴とおすすめ

特徴は下記です。
- 良い点:めちゃくちゃ暖かい、炎を眺められる
- 微妙な点:準備と片付けが大変
他の暖房器具と比べていちばん暖かいのが薪ストーブ。
遠赤外線で体の芯からポカポカになるので、テントに入れると薄着で過ごせるほどです。
ガラス窓付きなら、中で静かに燃える炎がめちゃくちゃ綺麗で雰囲気抜群。焚き火とはまた違う良さを味わえます。

ただ、組み立てて、テントに触れないよう煙突をセッティングして、倒れないように固定して、、、と準備が結構大変。片付けにも時間がかかります。
グループキャンプならみんなでワイワイ準備できるのであまり気にならないかもですが。
こんな人におすすめ
以上のことから、薪ストーブは「面倒な部分があっても、ポカポカの暖かさと独特な雰囲気を味わいたい」という人におすすめ。
数年前までは収納サイズが大きくて持ち運びが大変みたいなものが多かったですが、最近はコンパクトなものも安く売られていて、導入コストも下がってきました。
薪ストーブをテントに入れる場合、テント選びにも気をつけなければいけません。下記記事を参考にしてみてください。

石油ストーブの特徴とおすすめ

石油ストーブには、薪ストーブとは違った魅力があります。
- 良い点:楽に使える、暖かい、家で使える
- 微妙な点:薪ストーブよりは暖かくない
石油ストーブは準備と片付けがすごく楽です。
薪ストーブと違って組み立てやバラす作業もなし。
そして、キャンプの時以外は家で使えるのも大きなメリット。
逆に家で使っている石油ストーブがあれば、それをキャンプに使えちゃいます。
暖かさは薪ストーブの方が上な印象。とはいえ、薪ストーブが暖かすぎるだけで石油ストーブも普通に暖かいです。
こんな人におすすめ
石油ストーブは「暖かく過ごしたいけど、薪ストーブみたいな手間は省きたい」という人におすすめ。暖かさと手軽さのバランスが良く、めちゃくちゃ使いやすいです。
選ぶ時は「円柱型」か「反射型」に注目。
「円柱型」は空間の真ん中に置いて囲んで使うのに最適。
トヨトミやフジカハイペットが有名です。
「反射型」は壁際に置けるのでスペースを広く使えます。僕は家にある反射型をキャンプでも使っています。
簡易ストーブの特徴とおすすめ

勝手に簡易ストーブって呼んじゃってるけど、具体的にはガス缶を使うヒーターやバーナーの上に乗せるアタッチメントのことです。
- 良い点:手軽に使える
- 微妙な点:広い空間だと暖かくなりにくい
重い薪を運んだり、灯油をタンクに詰めたりという手間がないのでとにかく楽。小さいので持ち運びもしやすいです。
ただ、暖かさは薪ストーブや石油ストーブには完全に劣ります。
僕が使っていたコールマンのヒーターアタッチメントは、大きなテントだと単体利用はキツイです。薪か石油ストーブのサブで使っています。

ただ、ソロ用のテントだと結構暖かくなりました。
ガスストーブは使ったことないですが、やはり薪ストーブや石油ストーブに比べると暖かさは劣ると聞きます。
こんな人におすすめ
小さなテントでソロキャンプ用として、またグループでもメインストーブの補助として使いたい人におすすめ。
ガスヒーターの有名どころはイワタニ。
アタッチメントは、今では模倣品がたくさん出ていますが、元祖はコールマン。僕はこれを使っています。

電源サイトなら色々使える
電源サイトを使う場合は、ホットカーペットやこたつを持ち出す人もいますね。
僕はやったことがないですが、ホットカーペットなら地面からの底冷えを防げるし、こたつなんて石油ストーブと組み合わせたらもはや家。
電気毛布があれば、いちばん心配な寝る時の寒さにも対処できそうです。
小物類があると便利
ホッカイロはとりあえず貼っておきましょう。地面の冷気で足先から冷えてくるので、靴下に貼るタイプも併用するのがおすすめ。
湯たんぽを腹に当てておくとポカポカするし、寝る時は足先に置いておけば冷えにくくなります。わざわざ買わなくても、ホット用のペットボトルにお湯を入れればOKです。
服装に気をつければ暖房なしでも大丈夫
色々な暖房器具について見てきましたが、中には「物が増えるし準備も大変そう」と感じた人もいると思います。
そんな人は、服装にこだわるのがおすすめ。
登山する人が服だけで体温を保持しているように、しっかり着込むことで結構な寒さでも暖かく過ごせます。暖房器具がなくなり、身軽で楽に冬キャンプを楽しめるようになります。
ダウンと暖かい下着がおすすめ
具体的には、ダウンジャケットを着るのと下着の質を上げれば、かなり暖かくなります。
僕は長年、重ね着しまくって冬キャンプしてましたが、800FPのダウンジャケットとパンツを揃えたらめちゃくちゃ暖かくなったし、着込まなくて良いから窮屈じゃなくなりました。

肌に直に接する下着も、保温性を高めるには重要な存在。
暖かいだけなら色んなものが売られてますが、アウトドアブランドの下着だと暖かい上に汗冷えしにくかったりもします。
僕はモンベルのスーパーメリノウールシャツとジオラインタイツを履いています。ヒートテックを着ていた時より暖かく速乾性もあるので快適になりました。

自分に合う暖房を見つけて冬キャンプしよう!
冬キャンプの暖房についてあれこれ書いてきました。
ストーブでいかにも「冬キャンプ」な雰囲気を味わうのも楽しいし、暖かい服で身軽に出かけるのもラクで楽しい。
人それぞれ求めるものは違うと思うので、自身に合う暖の取り方を探してみてください!



