1週間の信越トレイルハイクに向けて、ヘッドライトとランタンを新調しました。
ランタンは前回の記事で紹介したAurora A5、そしてヘッドライトはPETZLのビンディをチョイス。

結論としてはビンディを選んで良かったと思っていて、その後の登山にも毎回持って行っています。
というわけで、本記事ではビンディの特徴や選んだ理由、実際に使ってみての感想をまとめてみます。
PEZTL ビンディの特徴

ビンディは軽さが一番の特徴だと思いますが、他にも使いやすいポイントが色々あります。
35gの超軽量
持てば分かる驚きの軽さ。

実測だと33.5g。カタログ値より軽くなるとは。
単四電池3本とほぼ同じ重さです。
3段階の明るさと赤色灯
明るさとバッテリー持ちは下記の通り。
明るさ | 照射距離 | 照射時間 |
6ルーメン | 6m | 50時間 |
100ルーメン | 23m | 3時間 |
200ルーメン | 36m | 2時間 |
赤色灯も搭載しており、点灯で33時間、点滅で200時間持ちます。

本体を直接充電できる
本体にMicro-USB端子が付いているので、モバイルバッテリー等と繋いで充電できます

バッテリーを取り外さなければ充電できないタイプと違って、めちゃくちゃ楽。付属のケーブルが長すぎずちょうど良いのも嬉しいです。

バッテリー残量は、下記の通りメインライトの隣のライトで確認できます。
- 緑=100〜66%
- オレンジ=66〜33%
- 赤=33〜0%

ひもタイプのベルト
ベルトは細いひもなので、平べったいゴムタイプより圧迫感が少なめ。

一見、安定感がなさそうに見えましたが、本体が軽いのでこれで十分安定します。
広い可動域
無段階で角度調整が可能。中心に軸があってスルッと回転する感じです。程よい固さなので勝手に動く心配はありません。

明かりを下まで向けられるので、歩いている時に足元を照らしたり調理中に手元を照らしたりするのにすごく便利です。

PEZTL ビンディを選んだ理由

僕がヘッドライトを買い換えたのは、信越トレイルに向けて「モバイルバッテリーで充電できるものにしたい」と考えたからです。そして「どうせなら軽いもの」と思い、ビンディを選びました。
直接充電できると楽
今までバッテリーでなく乾電池タイプの「Black Diamond SPOT325」を使ってきました。
普通のアルカリ電池だと残量低下に合わせて徐々に暗くなるのが好きでなく充電池を使っていますが、充電器が大きく山旅には向きません。

1週間の旅だったら予備電池を一組持っていけば十分そうだったけど、本体と予備電池を合わせると120gになります。

そこで、モバイルバッテリーに繋げば直接充電できることを条件に新たなヘッドライトを探しました。
それなら、スマホやカメラと合わせて全てモバイルバッテリだけで充電できるようになるので楽です。
どうせなら軽いものを
先ほども書きましたが、今まで使ってきたSPOT325は予備電池を含めると120gで、ビンディにすれば85gの軽量化になります。
言ってしまえば「たかが」85gだけど、これから軽量化を進めていくならこの数十グラムが積み重なって大きな違いになるかな、なんて思っています。
悩んだ2種類
ビンディと悩んだのがBlack Diamondのアストロ300-R。
スペックを並べてみると下記の通り。
明るさ | 充電池容量 | 重量 | 防水性 | |
アストロ300-R | 300ルーメン | 1500mAh | 74g | IPX4 |
ビンディ | 200ルーメン | 680nAh | 35g | IPX4 |
明るさや充電池容量はアストロの方がかなり上ですが、重さはビンディが半分以下。明るさと容量を取った方が良いかとも思いましたが、今までの山行を振り返ってみると
そもそも暗い中ではあまり行動しない→200ルーメンで3時間持てば十分
という結論に。さらに
- 紐みたいなベルトが付け心地良さそう
- 無段階で下まで向くのが便利そう
- 赤色灯付き(アストロはなし)
という点もメリットに感じたので、ビンディを選びました。
PEZTL ビンディのレビュー【1週間の旅で使ってみた】

信越トレイルの1週間やその後の登山で使い続けた結果、かなり満足しています。
モバイルバッテリー一本化は便利
ビンディと一緒に予備ライト兼ランタンとしてAurora A5も導入したのですが、どちらもモバイルバッテリーで直接充電できるものを選びました。

これにより、スマホ、ミラーレス一眼を含め全ての電池類をモバイルバッテリーで充電できるようになり、管理が楽になりました。
予備の乾電池や重い充電器を持つ必要はなく、モバイルバッテリーとケーブル3本(Lightning、USB-C、Micro-USB)だけあればいいので、荷物もスッキリです。

わずかな軽量化だけど意味はありそう
手に持ったり実際に頭につけると「お、軽い!」と感じるけど、他のヘッドライトと比べて数十グラムの差なので、ザックに入れて背負っている状態ではその差は分かりません。
ただ、この数十グラムの積み重ねで全体の重さ変わってくるのかなとも思います。
ヘッドライトと一緒に買い替えたランタンも合わせると、ライト類だけで191g軽くなりました。こんな感じで今後も少しずつ軽量化を図っていけば、そのうち大きな違いになるかなと。
ザックやらテントやらを変えれば大幅に軽量化できるんですけどね。予算大オーバーなのでそれは後々です泣
明るさは十分
ビンディは最大の明るさで200lm。1週間の山旅で、これで十分だと感じました。
使ったシーンは日の出少し前の樹林帯歩きや、テント場に着いてからの夜の時間帯。
歩いている時は200lmや100lmで使って、テント場では6lmで照らすことが多かったです。

夜中に長時間歩くみたいな時はもっと明るさが必要かもしれないけど、早朝や日没直後に歩くくらいなら照度不足を感じることもなく、十分な明るさだなと感じました。
下を照らせるのが助かる
無段階に角度調整できるおかげで、歩いている時には足元、テント場で調理などする時は手元を照らせるのがめちゃくちゃ良いです。
というのも、今までは斜め下くらいまでしか向けられず「もっと下を照らしたい」と思う場面が多々あったからです。
360度無段階で調整できるビンディは、頭に付けても首にかけても照らしたい場所を照らせるのでストレスがなく気に入っています。
ちなみに、内側を向けるとカチッとハマる部分が一箇所あって、その向きにしておくことでボタンが押せなくなります。

ボタン操作でロックするのでなく、物理的にボタンが押せないというロックの仕方。実にシンプルです。
シンプルが故に使いやすいヘッドランプ
色々な特徴を挙げましたが、全体として「必要十分な機能がギュッとまとまったヘッドライト」という印象です。
オーバースペックな明るさやバッテリー容量でなく、実用的なスペックにまとめたからこそのこの軽さなのかもしれません。
荷物の軽量化を目指している方はもちろん、最初のヘッドライトとして選ぶにもおすすめです。
