アルコールストーブを使い始める時、燃料についての疑問を持つ人は多いかもしれません。
僕のYouTube動画の中でもアルスト関連の動画は人気で、質問をちょくちょくいただきます。
というわけで今回は、これからアルコールストーブを使ってみようと思っている方に向けて、燃料に関する情報をまとめてみます。
アルコールストーブの燃料は何?どこで買える?

アルコールストーブの燃料は「燃焼用」のアルコール。飲料用や消毒用のアルコールとは異なります。
燃焼用アルコールを買えばOK
パッケージに「燃焼用アルコール」と書かれているものが多いので分かりやすいです。ドラッグストアでもAmazonでも買えます。
成分はメタノールやエタノールなど。様々なメーカーのものがありますが、細かいことは気にせず買いやすいものを買えばOKです。
エタノールが多く含まれる方が火力が強いとかあるみたいですが、正直あまり気にしなくていいと思います。エタノール5%と25%を比べてみても、僕には違いは分かりませんでした。
コスパ重視なら大量買い

僕は最初はドラッグストアで500mlのボトルを買っていましたが、割とすぐ使い切ってしまうのでAmazonで4Lを買ってボトルに移して使っています。500mlを何度も買うより手間もコストも省けます。
まず500mlを使ってみて、すぐなくなるな〜と感じる人には大容量がおすすめです。
取り扱いには注意する
どの燃料を選ぶにしろ「口に入れたら危険」ということは知っておきましょう。メタノールには意識障害や失明、死亡の危険性もあります。
あとはもちろん火の取り扱いにも注意が必要。燃えている途中で燃料を注ぎ足したり、地面にこぼれていることに気づかず着火したりすると炎が広がって危険です。
燃料の注ぎ足しは火が消えてから。燃えやすい枯葉などの上に直接置かないなど、気をつけましょう。
アルコールストーブの燃料ボトル

どの燃料ボトルを選ぶかは結構な悩みどころ。サイズや注ぎやすさに注目して選ぶと良いと思います。
有名どころで言えばトランギアやバーゴでしょうか。トランギアは300mlと500mlの2種類があります。
バーゴは240ml
。
どちらも多めに入るので、軽量化などをあまり気にせず余裕ある量を持ちたい人におすすめ。
反対に小型軽量化を求める人は、小さいボトルで使う分だけを持つ人が多いですね。
僕ははじめはナルゲンの60mlボトルを使っていました。エバニューのアルストにピッタリ収まります。ただ広口なため注ぎやすさはイマイチでした。

最近のお気に入りはエバニューのボトル。
注ぎ口が細くなっていて液垂れしないのと、キャップの目盛りで計量できるようになっているのが便利です。


60mlのサイズだとエバニューのアルストには入らないので残念。30mlなら入ります。

パウチタイプは燃料を使い切った後に折りたためるので嵩張りません。僕は今後、連泊の登山などである程度の量が必要になったら買い足すつもりでいます。
燃料の使用量はどのくらいか

一回の使用にどのくらいの燃料が必要かは、ストーブの種類や気温、風の有無によってかなり変わってくるので一概には言えません。
記載のスペックを参考に
自身のアルコールストーブの燃焼時間を調べてみると参考になると思います。例を挙げると下記の通り。
- トランギア:燃料タンク2/3(約70ml)で約25分間燃焼
- エスビット:燃料タンク2/3(約70ml)で約25分間燃焼
- エバニュー(チタン):30mlで約5分燃焼
トランギアとエスビットは同じですね。エバニューのチタンアルストは湯沸かし特化ということもあり、高火力で短い燃焼時間。
しっかりと料理したい人は燃焼時間の長いストーブで、燃料もそれなりに準備していけば安心。インスタント食品メインなら高火力タイプで燃料も少なめで大丈夫。
燃料は基本的に使い切り

燃料が余ってもストーブから抜くことは難しいので、基本的には燃やし切ることになります。
トランギアやエスビットのアルストには蓋があり余った燃料を入れたまま持ち歩くこともできますが、入れっぱなしにはしないようにと注意書きがあります。
実際は問題なさそうだけど、パッキンが劣化すると漏れるようなのでやはり使い切りを基本とした方が良さそうです。
使用量の例
参考までに、僕はエバニューのチタンアルストで米1合の炊飯とちょっとした炒め物、2〜3回の湯わかしをすることが多いです。
それらの調理で、予備も含めて60mlの燃料ボトルを2本持っていきます。
一回の燃焼でどの程度の調理ができるかを試した動画は下記。
最初は買ったボトルで持っていく
長時間燃焼のストーブにしろ高火力短時間のストーブにしろ、とりあえず最初は500mlのボトルを買ってそのまま持っていくのが良いと思います。

500mlあればまず足りなくなる心配はないし、それを何回か繰り返すことで毎回どのくらいの燃料を使っているかが分かってきます。
自分に必要な量が分かってきたらちょうどいいサイズのボトルを買ったり、頻繁に使うのであれば大容量の燃料を買って詰め替えたりするのがおすすめ。
まずはどれでも良いので燃焼用アルコールを買って、アルコールストーブの静かな炎を楽しんでみてください。
