ガスバーナーの有名メーカー、SOTO。
初めてのバーナーでSOTOを選ぶ人も多いと思います。
中でも、CB缶を使うバーナーは燃料が安いしどこにでも売っていて買いやすく、キャンプ初心者にはおすすめ。
OD缶とCB缶とは?
- OD缶(アウトドア缶):ドーム型の缶で、火力強め。寒くても安定した火力。アウトドア向き。
- CB缶(カセットボンベ缶):家庭でも使われる一般的なもの。寒いと火力が落ちる(アウトドア向けの物なら大丈夫)。安い。
この記事を書いている僕も、初めて買ったバーナーはSOTO製。CB缶を使うST-301です。
その後、訳あってST-310に買い換えました。
2つのバーナーを使ってみて気付いた事が色々あったので、記事にしてみます。
他のSOTO製CB缶対応バーナーについても触れていきます。
記事の内容
買い換えた理由も含めて書いていくので、シングルバーナー選びの参考になれば幸いです(`_´)ゞ
SOTOシングルバーナー ST-301とST-310を比較
以下の3つの視点から比較してみます。
- 火力
- ゴトク
- 収納性
①:火力の比較
公式ページによると、スペックは下記の通りです。
- ST-301:3.7kW(3,200kcal/h)
- ST-310:2.9kW(2,500kcal/h)
301の方が火力が強い事が分かります。
実際の炎をみてみましょう。
左が301、右が310です。
火が出る部分の経は301の方が広いので、大きめのクッカーを使うときは301の方が便利ですね。
ただ、301は気温が低い時に「ドロップダウン」なる現象が発生します。寒いせいでガスを気化できなくなり、火力が落ちちゃうんですよね。
310はレギュレーターという装置のおかげでドロップダウンしにくくなっています。
寒い時期もキャンプする人は310を選んだ方が無難( ˙-˙ )
②:ゴトクの比較
左が301、右が310です。
写真じゃ分かりにくいですが、そりゃもう301の方が大きくガッチリしたゴトクで安定感抜群。
対応するクッカーのサイズは以下の通りです。
- ST-301:直径25cm
- ST-310:直径19cm
310も普通に安定してるけど、301と比べたら完敗。ソロ用のクッカーなら310で十分だけど、大きな鍋やダッチオーブンを使うなら301が安心です。
③:収納性の比較
301はホースが付いている分ごちゃごちゃしてます。このホースが収納袋に入れる時にちょっと面倒。
それに比べ、310はたたむのも簡単でスムーズに収納可能です。
使用時はこんな感じになります。
310の方が設置面積が少なくて省スペース。
でも、301はガス缶と火が離れてるので安全な感じがします。
まあそんなに気にすることではないけど、大きな鍋を使う時は気になるかもしれませんね。
総合的にみて
上記をまとめると、次の通りです。
- 火力:301>310(ただし、301はドロップダウンあり)
- ゴトク:301>310
- 収納性:301<310
大きなクッカーを使う人は、火力が強くゴトクも大きい301を選ぶと良さそう。
反対に、大きなクッカーは使わないし、コンパクトな方が良い、寒い時期も使うのでドロップダウンは困るって人は310が向いています。
SOTO ST-301からST-310に買い換えた理由
下記2つの理由で買い換えました。もったいないけれど、仕方なし、、
- ドロップダウンはマジで困る
- 収納がちょっとストレス
ちょっと詳しく解説します。
ドロップダウンはマジで困る
301を使い始めたのは夏頃。暑い時期は何も問題なく使っていました。
しかし、秋になり朝晩が冷えるようになると、火力が全く上がらない。
栓を全開にしても火力は弱く「故障かな?」と思うほど。
不思議になり調べて分かったのが、ドロップダウンという現象。
寒いとガスを気化できなくなり、火力が落ちるみたいです。
春秋はもちろん冬キャンプでも使いたかった僕にとっては、正直、使い物になりませんでした(°_°)
暖かい時しかキャンプしない!って人にはいいと思うんですけどね。
収納がちょっとストレス
301は、バーナー本体とガス管の接続部がホースで繋がっています。
収納時にホースの収まりが悪く、ちょっとしたストレスなんですよね。
小さなストレスでも、毎回の事となると嫌になってくるもの。
そんな理由で、収まりの良い310に買い換えることにしました。
収納性ナンバーワンはGストーブ
収納性でST-310を上回るのが、Gストーブ(ST-320)。
世界最薄のシングルバーナーで、厚さはわずか25mm。
薄い箱型なので、見るからに収納性抜群です。
ただ、2.1kw(1800kcal/h)と301、310に比べて火力がかなり弱い事と、レギュレーターがついてなくドロップダウンするのが懸念点です。
301なら、フージョンの方が良さげ
301の利点は
- 大型ゴトク
- ボンベとバーナー分離型
によって大型の鍋を乗せられることでした。
ただ、ドロップダウンしてしまうのが弱点。
なんか惜しいなーと思っていたら、2019年に分離式かつレギュレーター搭載でドロップダウンに強いフュージョン(ST-330)が発売されました。
301の強みを継承しつつ弱点は克服しているので、301を買うならフュージョンの方が絶対よくね!?って感じです。
まあ、火力は301の方が強いんですけど、ドロップダウンのことを考えたらフュージョン選んでおいた方が後悔しなそう。
SOTOのシングルバーナー(CB缶)の選び方は?
長々と書いてきましたが「結局どれを選べばいいんだよ!」って声が聞こえてきそうなので、僕なりの結論を書いておきます。
結論、ST-310かフュージョンがおすすめ!
なぜなら、レギュレーター搭載で寒くても使えるから。
ご飯って、キャンプの中でかなり上位の楽しみじゃないですか。そのご飯作りが火力の弱さによってうまくいかないって、かなりストレスだと思うんですよ。
2つのうちどっちを選ぶかは
ってなるかと思います。
で、「暖かい時しかキャンプしないからレギュレーターなど不要!」と言い切れる人で
と選べば、失敗しにくいんじゃないかな。
皆さん、僕みたいに2つもバーナーを買う羽目にならないように、自分のスタイルにはどれが合うかよく考えて選んでくださいね(笑)
本記事がその参考になれば幸いです!
それでは!