こんにちは、Tシマ(@t_shima1031)です。
長年使い続けてきたフォームマットでは冬は寒く、エアマットのコンパクトさに惹かれたこともあり、NEMOの「テンサーインシュレーテッド」を使い始めました。
実際に使ってみて思うことや購入前にリサーチしたことなどを、マット選びでお悩みのあなたに共有できたらと思います。
記事の内容
2〜3分、お付き合いください( ´ ▽ ` )
テンサーインシュレーテッドをレビューする

まずは基本情報から見ていきます。
サイズ感・重量
エアマットなので、収納時はとてもコンパクトです。
- 収納サイズ:20×7.5cm
- 本体重量:410g
- 幅:51cm
- 長さ:183cm
- 厚さ:8cm
収納サイズは、500mlのペットボトルと比べてこれくらい。

重さは、ポンプとなる袋やリペアキットなどの付属品を含め、約490g。500mlのペットボトル飲料と同じくらいですね。

膨らませた時の幅は、51cm。体がはみ出すことは無いですが、寝返りはその場で打たなければいけません。

もう少し余裕を持ちたく、収納サイズや重量が増しても良いという人は、ワイドタイプを選ぶと良さそう。
厚さは8cmで、寝ていて腰など体の一部が地面につくことはありません。
長さは3種類あり
レギュラーサイズは、膨らませると長さが183cm。
他にも、ミディアム(160cm)、ショート(122cm)のサイズがあります。
僕は購入前、ミディアムを選んで、足りない部分はバックパックなどを敷こうと思っていました。少しでも軽く、コンパクトに収納したかったからです。
しかし、登山用品店で、店員さんに
「バックパックを敷いても、冷気まで防ぐのは難しいよ。僅かなコンパクトさをとるか、寝心地をとるかだね。」
とアドバイスをもらいました。これまでの冬キャンプで冷気に悩まされていたので、最後はレギュラーサイズを選択。的確なアドバイスに感謝です。
断熱性
テンサーインシュレーテッドのR値は3.5。
内部には、断熱のためのフィルムが2枚入っています。
氷点下の雪上キャンプで使ってみた
-3〜-4℃くらいの雪上で、約6時間、テンサーインシュレーテッドの上で寝てみました。

正直な感想は、6時間くらいは眠れるけど、7〜8時間ぐっすり眠るのは厳しそうです(耐寒性は人によるので、あくまで僕の感じ方です)。
6時間の間、下からの冷気のせいで起きることはなかったですが、アラームで目覚めた時に背中の冷たさを感じました。
「アラームが鳴らなくても数十分後には起きちゃっただろうな」と思ったので、7〜8時間の睡眠は厳しいかなという感想です。
とはいえ、これは予想できていた結果。なぜなら、より断熱性の高い「アルパイン」というモデルがあり、インシュレーテッドは2番目の断熱性だからです。
雪上でもぐっすり寝るなら、アルパイン
雪上でもぐっすり寝たい場合は、R値が4.8とより高く、断熱フィルムも3枚内蔵している「テンサーアルパイン」を選ぶと良さそうです。
僕が、雪上での使用も考えているのにインシュレーテッドを選んだのは、より広いシーズンで使いたかったからです。
テンサーアルパインや他の厳冬期用マットだと、冬は快適でも春以降は暑そうなので、使えるシーズンが長いテンサーンシュレーテッドを選びました。
氷点下の雪上では、テンサーインシュレーテッドにフォームマットを重ねて使用、暖かい時期は単体で使用する
その方が、厳冬期用の高いマットを買うよりコスパ良さそうだなーと考えたので、インシュレーテッドを選んだわけです( ´ ▽ ` )
テンサーインシュレーテッドのメリットとデメリット

下記の通りです。
メリット
- 持ち運びしやすい
- 使うのが簡単
- 寝心地がいい
デメリット
- パンクが怖い
それぞれ見ていきます。
メリット①:持ち運びしやすい
全身すっぽり収まるレギュラーサイズでも、収納時はすごくコンパクト。
重さも全体で490gと、500mlの水より軽いです。
僕は今までフォームマットを使ってきて、自転車や徒歩の時に嵩張りが悩みでした。リュックの外側につけても、よく障害物に引っかかります。
なので、バックパックの中に収納できるエアマットのコンパクトさは、すんごく助かっています。
メリット②:使うのが簡単
テンサーインシュレーテッドは、下記の点で、使うのがすごく楽です。
付属のポンプで楽に膨らむ
マットを膨らますときは、まずは付属のポンプと本体を接続します。

次は、ポンプにフーっと空気を入れます。口を少し離したところから吹き込むことで、周りの空気を取り込んで楽にポンプを膨らませることができます。

最後に、ポンプに溜まった空気をマットに注入。

3回繰り返せば、マットはパンパンになります。
僕はこれまで「エアマットは膨らませるのが大変そう」と思ってましたが、ポンプのおかげでこんなに楽なんだなー、と感心しました。
寝心地はワンタッチで調整
パンパンに膨らんだ状態よりも、少し空気を抜いた方が寝やすい人もいるかと思います。
そんな場合は、バルブを指一本で押し込むだけで、スーッと空気が抜けます。

ワンタッチで微調節できるので、超簡単ですよ。
畳むときは一瞬
片付けの際は、本体側のバルブそのものを引っこ抜きます。
これで一気に空気が抜けるので、あとは畳んでいくだけでOK。

膨らますのも畳むのもすごく楽なので、遅くなってからの設営や早朝の撤収でもストレスがなく、大きなメリットだと感じています。
メリット③:寝心地が良い
マットでいちばん大事なのが、寝心地。たまに質問をいただきますが、「エアマット特有のフワフワした寝心地は気にならない?」というものが多いです。
結論は、フワフワした寝心地の心配はなく、快適に眠れます。
というのも、内部の隔壁を伸縮性の低い構造にしており、フワフワした寝心地を排除しているらしいのです。
そのおかげか、安定して寝ることができる上に、寝そべった状態で尻や肘など出っ張った部分が地面に付くこともなしです。
僕は薄いフォームマットの寝心地しか体験したことがないので、初めてテンサーインシュレーテッドに寝転がったとき、気持ちよくて驚きでした。
デメリット:パンクが怖い
今のところ、デメリットはマジで思い浮かばないのですが、強いていうならパンクのリスクですかね。
まあ、こればかりは、どのエアマットにも当てはまりますね。
もし穴が空いちゃったら、ゴツゴツした地面に寝るのはまだしも、雪の上ではとても眠れません(°_°)
とはいえ、穴あきのリスクに対応するため、リペアキットが付属しているので、いくらかは安心できます。

収納袋の内側ポケットに入っているので、落としたり忘れたりする心配もなし(最初に中々見つけられず、同封し忘れかと思った)。

敷く場所や、火の粉を飛ばさないようになど注意して使い、もし穴が空いたらリペアキットで補修。
そんな感じで使っていれば、よほどのことがない限り困ることは無いのかな、と思っています。
テンサーインシュレーテッド以外のエアマット

いろんなメーカーのいろんなエアマットがあるので、どれが良いか迷いますよね。
サーマレストのネオエアーX
有名どころで言えば、サーマレスト。テンサーインシュレーテッドやテンサーアルパインより高価だけどスペックも高い、ネオエアーXライト、ネオエアーXサーモがあります。
ざっとまとめると、こんな感じです。
テンサーインシユレーテッド
- 収納サイズ:20×7.5cm
- 本体重量:410g
- R値:3.5
- 価格:税抜19,500円
テンサーアルパイン
- 収納サイズ:20×8cm
- 重量:475g
- R値:4.8
- 価格:税抜22,000円
ネオエアーXライト
- 収納サイズ:23×9cm
- 重量:230g
- R値:4.2
- 価格:税抜24,000円
ネオエアーXサーモ
- 収納サイズ:23×10cm
- 重量:430g
- R値:6.9
- 価格:税抜30,000円
僕自身、テンサーかネオエアーXかですごく悩みました。
しかし、お店で店員さんから「サーマレストはシャラシャラ音を気にする人もいる」と教えてもらいました。
実際に寝てみると、寝返りなどで体が動くと確かにシャラシャラ音がします。断熱フィルムが動く音ですかね。音に敏感な人は気になるかもです。
僕はこの音が気になることと、値段の違いもあり、最終的にテンサーインシュレーテッドを選択しました。
シャラシャラ音と価格が気にならず、より軽さと暖かさを求める人は、ネオエアーシリーズが良さそうですね。
EXPEDのダウンマット
「コンパクト・軽量よりも、とにかく完璧な寒さ対策重視!」という人には、EXPEDのダウンマットが向いているかもです。
マットの中にダウンが封入されており、なんとR値7.8、対応下限温度-38℃なんてものまであります。
寒がりの人はダウンマットを候補に入れても良さそうですね。
NEMO テンサーインシュレーテッド レビュー:まとめ
本記事は「初のエアマット!NEMOのテンサーインシュレーテッドを使って感動」について書いていきました。
テンサーインシュレーテッドは、コンパクト・軽量で、準備や片付けも簡単。
エアマット特有のフワフワ感もなく、安定した寝心地で快眠させてくれます。
冬はフォームマットを重ねるなど工夫すれば、他の季節でも長く使えるバランスの良いマットです。
冬に特化させるなら、サーマレストやEXPEDなど、他のメーカーのマットも検討してみてはいかがでしょうかヽ(´▽`)/
それでは!