最近、佐藤航陽さんの『お金2.0』という本を読んでいるのですが、そこに興味深い事が書いてありました。
脳は予測が難しいリスクのある不確実な環境で得た報酬により多くの快楽を感じやすいということが研究でわかっています。さらに、自分の選択や行動によって結果が変わってくる場合には刺激や快楽はさらに高まります。
この話を読んでいて、「ブッシュクラフトって、脳が快楽を得られる仕組みに当てはまってるじゃん!」と思いました。
最低限の道具を持って山に入り、現地で材料を見つけながら居住スペースを作り、火を起こし、食事にありつく。まさに「不確実な環境」の中で得られる「報酬」なので、快楽を得られて楽しく感じるのかな〜なんて考えました。
・・・と、なんだか小難しい話をしてしまいましたが、今回は単純に「なんで自分はソロキャンプにはすぐ飽きたのにブッシュクラフトを楽しめているのか」という話をしてみます。
(お金2.0の中の話をブッシュクラフトに結びつけて考えてしまった僕はちょっとおかしいかもしれまん(笑)が、読んでいてすごくおもしろくてためになる本でした。興味がある人は読んでみてください。)
そもそもブッシュクラフトって何?というひとはこちら
なぜソロキャンプが長続きしなかったのか
ソロキャンプが長続きしなかった理由①好きだったのはキャンプ道具集め
キャンプ経験者はよくわかると思うんですが、キャンプを続けるうちに自分の好きなメーカーや欲しい道具がどんどん増えていきますよね。笑
そして、キャンプ道具を買い漁るという泥沼にはまってしまいます(^^;)
買い集めたお気に入りの道具で身を固め、ソロキャンプに乗り出すところまでは幸せだったのです。
しかし、いざキャンプ場に着いて設営を終えてみると、お気に入りの道具に囲まれているのは幸せだけれど、「何もすることがなくて暇だな」と思ってしまったのです。
料理にはそんなにこだわらないので肉を焼いてビールを飲むだけだし、焚き火は好きだけど昼間から何時間も楽しめるわけではないし・・・
つまり、お気に入りの道具を見つけたり集めたりすることは楽しかったけれど、ソロキャンプをすること自体は暇だった、ということです。
ソロキャンプデビューにむけて道具を集めている人は、自分が夢中になっているのは「ソロキャンプ」ではなくて「道具集め」じゃないか、自問自答してみてください(笑)
ソロキャンプが長続きしなかった理由②友達とワイワイやるキャンプが好きだった
これはもう本末転倒なんですが、自分がキャンプに求めているものは、友達とたわいもない話をしながら肉を食べ、焚き火を囲み、酒を飲むことだったということに気がつきました。
だから、お気に入りの道具を持ってソロキャンプに行ったところで、話し相手がいなければ声を出して笑うこともなく、つまらなく感じてしまったのです。
まとめると、「グループキャンプが好きなのに、ソロキャンプをしてみようと道具集めに夢中になり、いざやってみたら暇で寂しかった」というおマヌケな話でした。
ブッシュクラフトの魅力
ソロキャンプにすぐ飽きてしまった後、ネットで偶然ブッシュクラフトの紹介記事を見て「めっちゃおもしろそう!かっこいい!」と興奮してしまいました。
その記事では、山で薪を現地調達して燃やしていたり、木を切って工作する様子が書かれていました。
僕は田舎育ちで秘密基地作りが大好きだったし、そこらへんから拾ってきた木で工作をすることも得意でした。そんな記憶が蘇ってきて、ブッシュクラフト熱が一気に高まったのだと思います。
同時に、ソロキャンプが暇だったのは道具に頼った便利すぎる野外活動だったからなのでは、と思い返しました。
あるものだけでブッシュクラフトに初挑戦
ブッシュクラフトを知ってからはじっとしていられず、冬なのに外へ出かけました。場所は実家の裏山。道具は車庫に眠っていた年季の入ったブルーシートと錆びたナイフ・ノコギリ、ホームセンターで買ったマッチと紐。ソロキャンプ挑戦時の「道具を揃えたのにハマらなかった」という苦い経験を存分に活かしました(笑)。
山に行ったら枝で作ったペグと紐、立木を使ってブルーシートを張りました。張り方が全然分からず試行錯誤し、どうにか屋根代わりにはなりました。
そこからは火起こしに挑戦。枝を集めましたが、雪で湿っているせいかどうやってもつきません。結局、マッチ9箱を使いきっても火は起こせず、諦めて帰ることにしました。
火起こしすらできず、どう見ても失敗に終わったブッシュクラフトデビューでしたが、悔しさよりも楽しさの方が大きかったのが不思議でした。それだけ夢中になっていたんでしょうね。
ブッシュクラフトの魅力①達成感=快楽をたくさん得られる
その後もブッシュクラフトを続けてきて気付いたブッシュクラフト最大の魅力が、達成感を得られるタイミングがたくさんあるということです。
火起こしを例にすると、通常のキャンプでは買った薪に着火剤などで火をつければいいので、特に達成感は感じないと思います。感じるとすれば、湿気っていてなかなか火がつかない薪にどうにか着火できた時くらいでしょうか。
ブッシュクラフトだと、まずは薪作りから始まります。燃えそうな木を見つけ(達成感①)、薪を割って完成させ(達成感②)、ファイヤースチールで着火させる(達成感③)
同じ火起こしでも、これだけ達成感を得られるタイミングがあります。これは、冒頭で紹介した本の「不確実な状況での報酬」であり、大きな快楽となります。
つまり、キャンプより火起こしが格段に難しい状況だからこそ、自分の力で火を起こせた時の喜びが大きくなるのです。
ブッシュクラフトの魅力②常に夢中=一人で没頭できる
一つ目の魅力と通じるところがありますが、ブッシュクラフトは何かに夢中になっている時間が多いです。先程の火起こしの例でも、材料探しから薪割りに着火と、火起こしに没頭している時間が長いですよね。
何かに没頭していることで、一人でも暇だと感じる時間が少なくなります。むしろ、目の前のことに没頭するには一人の方が周りを気にしなくていいので楽かもしれません。
ブッシュクラフトの魅力③必要なのは最小限の荷物と自分の技術だけ
キャンプとの一番の違いになると思いますが、ブッシュクラフトは最小限の道具で野に出かけます。
なので、僕が初めてソロキャンプに挑戦した時のように大量の道具を持って出かける必要はなく、とても身軽に楽しめるのです。
その分必要なのが自分の知識と技術。テーブルがなければ木を切り綺麗に整えて簡易テーブルを作ったり、自在ロープがなければただの紐をロープワークを駆使して結んだり。
それが魅力①・②の達成感や没頭に繋がってくるのだと思います。
キャンプで物足りない人はブッシュクラフトをやってみては?
ソロキャンプを楽しめなかった僕がブッシュクラフトにハマった理由を書いてきました。要約すると次の通り。
ソロキャンプ:夢中になったのは道具集めだけで、キャンプ自体は快適すぎて暇だし寂しく感じていた
ブッシュクラフト:最小限の道具と自分の知識やスキルを活かす→常に何かに没頭しているので一人でも楽しめ、何度も達成感を味わえる
付け加えておくと、僕はソロキャンプはつまらないと言いたいわけではありません。あくまでも、どうして自分はソロキャンプを楽しめなかったのか、そしてブッシュクラフトを魅力的に感じて楽しめているのかを考察して書いてみたのです。
なので、もし僕と同じくキャンプは好きだけどソロキャンプはつまらないとか、普通のキャンプは飽きてきたからもっと違う遊び方がしてみたいという人がいたら、ぜひブッシュクラフトに挑戦してみて欲しいです。
それではまた!


この回の話の内容が非常に自分に当てはまっており、自分と同じ考えの人がいることを嬉しく思いました。
お返事遅くなりすみません。
ブッシュクラフトの楽しみを知ったときの感動を書き殴った記事ですが、共感していただけて僕も嬉しいです。コメントありがとうございました(^^)