こんにちは、Tシマ(@t_shima1031)です。
6年間使ってきたやっすい寝袋に限界を感じ、「軽くてコンパクトかつ、冬でも暖かい寝袋」を探して使い始めました!
「そんな都合のいい寝袋あるのかな、、、」と思っていましたが、あるもんですね。
すごいものを考える人がいるんだなと、感激です。
- 装備の軽量化を目指していて、寝袋もコンパクトにしたい
- 冬でも使える十分な暖かさだと、なお良いな
そんな考えで寝袋を探している人に、ぜひ読んでいただければと思います。
記事の内容
キルト型寝袋を知り、そして使い始めた時の感動を、共有できたら嬉しいです( ´ ▽ ` )
コンパクトで軽い「キルト型」寝袋
キルト型は対応温度が同じくらいの他の寝袋と比べて、軽くてコンパクトです。
キルト型とマミー型を比べてみる
例えば、スペックが近いキルト型のSEA TO SUMMIT エンバーEbⅢと、マミー型のモンベル シームレスダウンハガー#1を比べると、下記の通り。
フィルパワー | 温度域 | 重量 | |
SEA TO SUMMIT エンバーEbⅢ | 850+fp | -4〜-10℃ | 725g |
モンベル シームレスダウンハガー#1 | 900fp | -2〜-8℃ | 807g |
キルト型のエンバーEbⅢの方が、フィルパワーが弱くより低い温度に対応しているのに、約10%軽くなっています。(フィルパワーが弱いということは、同じ対応温度でもより多くダウンを使うことになります。)
さらにキルト型は、マミー型のようにフードやジッパーが付いていないので、その分収納しやすくコンパクト。
もともとUL(ウルトラライト)系の人が考えたスタイルということもあり、軽量・コンパクトな装備を目指す人にはピッタリです。
キルト型が軽量でコンパクトな理由
なぜキルト型が軽くてコンパクトかというと、「背中部分が無いから」です。
マミー型は体がすっぽり覆われるのに対し、キルト型は背中を包み込む部分が無いので、それだけ軽量でコンパクトになります。
掛け布団のような形なので、敷布団、つまりマットとうまく組み合わせて使うことになります。
キルト型寝袋は軽量・コンパクトでも暖かい
と思う方もいると思います。というか、僕も最初はそこが不安でした。
しかし、一概にそうとも言えないみたいなんです。
潰されるダウンは意味がない
ダウンが暖かいのは、フワッと広がって中に「デッドエアー」と言われる動かない空気ができるからです。その空気が熱の動きを遮断して、暖かさを保ってくれます。
寝た時に体の下にくるダウンは、潰されてぺったんこになりますよね。
そうなると、空気を溜め込むことができず保温効果がなくなっちゃうんです。
暖かい寝袋に入っているのに、地面に接する背中などが寒いと感じたことはないですか?それはこういう理由だったわけですね。
「潰されて保温効果がないなら、その分のダウンを上に持っていっちゃえ!」というのが、キルト型シュラフの考え方。多くのダウンが体に乗ることで、より暖かくなるという仕組みです。
シンプルだけどすごく合理的な考え方ですよね。
敷布団としてのマットは必須
キルト型シュラフが掛け布団ということは、敷布団としてマットが重要な役割を果たします。
寒い時期は、冷気をしっかり遮断してくれるマットが必要です。まあ、マミー型シュラフを使う場合でもマットは必須だと思うので、そこは大差ないですね。
ただ、キルト型はマットと合わせてしっかりセッティングしないと、隙間から冷気が入り込んで寒くなります。
スタッフサックから出して中に入るだけのマミー型に比べて、セットに一手間かかるのがキルト型のデメリットかなと思います。
氷点下でも、問題なく睡眠可能
僕自身、正直なところ「冷気が入り込んで寒くなりそう」と不安がありました。
しかし、-2℃の雪上で宿泊したところ、十分暖かくて一安心。
家で最初に試した時、セッティングが下手で寒かったのですが、何度か試しつつ改善を繰り返すと寒さはなくなりました。
コツとしては、ベルトをきちんと閉めて寝袋を体に密着させ、体と寝袋の間に隙間を作らないことが重要だと思っています。
キルト型寝袋は、オールシーズン使える
冬はセッティングが必要なキルト型ですが、逆に暖かい時期は、ベルトを外して一枚の布団のように使えます。
これがまさに掛け布団のような感覚で、気軽にファサッと体にかけて寝られます。
夏の平地だとさすがに暑そうだけど、それ以外のシーンなら、薄い毛布感覚でも使えそう。
僕はなるべく広い季節で使えるよう、-10℃対応みたいなクラスは選びませんでした。2〜-4℃対応を選び、寒ければダウンジャケットと合わせて使い、暖かければ広げて毛布感覚で使うイメージです。
軽量・コンパクトなキルト型で、快適睡眠を
以上、キルト型の寝袋について書いてきました。
冬は少しセッティングの手間がありますが、軽くてコンパクトな寝袋を求めている人にはすごくおすすめです。
寒くても暖かくても使える汎用性も魅力なので、「これ1つ持っておけばOK」みたいな寝袋を求めている人にも向いていると思いますよ!
それでは!