こんにちは、Tシマ(@t_shima1031)です。
アウトドアを続ける中で、道具には身軽さと簡単さを求めるようになり、焚き火台はピコグリル239を使うに至りました。
購入前に239について色々調べましたが、情報は多くありませんでした。
398は大人気ですが、239は日本ではあまり使われていないんですかね。
- 398とはどう違うの?
- 使用感はどんな感じ?
- 良いところも注意点も知りたい!
本記事では、僕が購入前に得たかった、上記のような情報をまとめていきます。
色々な焚き火台を使ってきた経験を踏まえて書いていきますので、少しお付き合いください( ´ ▽ ` )
ピコグリル239の詳細
まずはザッとスペックをみていきましょう。
スペック
- 収納時サイズ:縦195mm・横335mm・厚さ4mm
- 組立時サイズ:直径175mm・高さ185mm
- 重量:290g(付属品含む)
- 素材:ステンレス
- 付属品:本体、五徳、スピット、収納袋
収納サイズは、A4の用紙と比べると少し長く、幅はスリムになります。
組立サイズは割と高さがあるので、大きめの薪を入れても安定しています。
そして、290gの超軽量(実測286gでした)。
350mlの缶ビールよりも軽いですね。
付属品は、本体と金属の棒が2種類、収納袋に入っています。
どう使うのか、見ていきましょう。
組み立て
本体の両端を持って少し押すと、中が広がり、底板が降りてガシャっとはまります。
これで終了。
1秒で組立完了なので驚きです(°_°)
焚き火はこのままで出来ますが、クッカーを置きたい時は真ん中に五徳をセット。
これで、小さめなクッカーでも安定して置けます。
五徳はガッチリ固定されている訳ではないので、いらなくなったら枝などでひょいっと外せます。何げに使いやすいポイント。
片付け
片付けは、組立時と同様に両端を押し広げれば、底板が外れて収納時の状態に。
撤収も1秒で完了です。
使用時の湾曲が残っていて少し浮いた状態ですが、収納袋に入れちゃえば気になりません。
僕はこれで簡単に済ませちゃってますが、説明書にある片付け方は、本体を縫うようにスピットを3箇所の穴に通します。
確かに、これならペラペラ浮いたりしませんが、よほどきっちり収納したい場合でない限り、そのまま袋につっこむでOKな気がします。
アルコールストーブの使用
本体にある穴にスピットを通し、アルストをセットすることができます。
スピットが広がるバネの力で固定される感じです。
説明書や公式ホームベージではトランギアのアルストを使っていますが、僕はエバニューのアルストです。全く問題ありません。
スピットの幅が52mmくらいなので、それ以上の直径のアルストならしっかりと挟むことができそうです。
僕はこう使っています
説明書通りのアルストの使い方だと、なんか微妙だなと思う点が2つありました。
ひとつは、安定感に不安があること。
スピットで挟んでいるだけなので、完全に固定されている訳ではないんですよね。
もうひとつが、風の影響を受けやすいこと。
薪を入れるための大きな穴が横にあるため、風があるともろに炎が揺られます。
アルストは少しの風でも消費燃料が多くなるし、お湯を沸かすときは沸騰時間も長くなるので、風の影響は最小限に抑えたいところ。
以上2つの不安点から、僕はアルストを使うときは、次のように使っています。
- アルストは底板の端に寄せてセット
- アルスト側が風上になるように置く
- 焚き火台に刺したスピットの上にクッカーを置く
こうすることで、アルストが傾く心配は無くなるし、穴からの風の影響もかなり減ります。
下の動画は、扇風機で風を当てながら燃焼実験した様子です。
アルストが使えるのはおまけ程度の機能だとは思いますが、こうすることで割と使いやすくなったなと感じています。
ピコグリル239はボックス型【398とは異なる使用感】
次に、形状についてです。
ピコグリル239は、みなさんよくご存知の398とは違う形をしていますよね。
ピコグリルの2つの形
ピコグリルは、85、239、398、498、760の5種類がありますが
- 85・239
- 398・498・760
と、形で2グループに分けられます。
85と239はいわゆるボックス型。
398、498、760は、平面型とでも言えばいいでしょうか。
やりたい焚き火に合う形を
焚き火台の形の違いによって
- 平面型:じんわり燃え広がる
- ボックス型:勢いよく燃える
と、燃え方が異なってきます。
(焚き火台の形については、また別記事で詳しく語ろうと思います)
≫ボックス型の焚き火台が使いやすい理由【平面型との違い】
ピコグリル239はボックス型で、火力が強く一気に燃えるイメージ。
398等の平面型ように「のんびり焚き火鑑賞」みたいな使い方は向かない気がします。
壁に囲まれていて、上からでないと燃焼部がよく見えませんしね。
- 素早く火起こししてパパッと焚き火調理したい!→ 85、239
- のんびり焚き火鑑賞を楽しみたい!→ 398、498、760
こんな感じで、自身のスタイルに合うピコグリルを選ぶのがおすすめです。
ピコグリル239のお気に入りポイント
ピコグリル239を使ってきて、気に入っているポイントは次の5つです。
①軽量・コンパクト
300gを切る軽さと、A4よりスリムな収納サイズなので、持ち運びに全く邪魔になりません。
僕はリュックひとつでアウトドアを楽しむことが多いですが、ピコグリル239は本当に薄っぺらなので、パッキングにも困りません。
移動手段が徒歩や自転車、電車など、持てる荷物に限りがある人はすごく助かると思います。
②よく燃える
前述した通り、ボックス型なので燃焼効率がすごく良いです。
枯れ草や薪を入れて下部の穴から着火すると、一気に燃え上がります。
僕は最初に使った時、想像以上に燃え上がりすぎて、タープに小さな穴を開けてしまいました(^^;
前述の通り、のんびり焚き火したい人は398などが向いていると思いますが、素早い火起こしや、料理のために高火力を求める人には239はピッタリです。
③組立てと片付けが一瞬
組み立ても片付けも、「ガシャ」の一瞬で終わり。
個人的には、これがいちばんの魅力に感じています。
部品がいくつもあって組み立てに数分かかる焚き火台とは、手軽さが段違い。
面倒くさがりにとっては、ストレスゼロで本当に素晴らしいです。
④程よいサイズ
ピコグリル239は、クッカーを乗せつつも薪をくべられるくらいの大きさです。
僕が知らないだけかもですが、ボックス型の焚き火台は、次のようなものが多い印象です。
クッカーを乗せると薪を上から入れるスペースがない) → かといって側面の投入口もあまり大きくなく、薪を入れにくい
僕がこれまで使ったボックス型2つも、お気に入りではありますが、そこが難点でした。
ピコグリル239にしてからは、焚き火で料理しつつ、薪も問題なく継ぎ足せています。
焚き火も料理もストレスなくできるのは、ポイント高めです。
※料理しない場合は、ピコグリル85でもいいな〜と感じてます
⑤アルストが使える
焚き火台とアルストの風防・五徳を兼ねるのは、2つの利点があると感じます。
荷物の軽量・コンパクト化につながる
焚き火台とアルスト風防をそれぞれ持つより、煩雑さも軽減されて便利です。
臨機応変に対応できる
焚き火をするつもりだったけど、薪が落ちていない、面倒、時間がない。
そんな時に「じゃあアルストにしよう」と変更できる安心感があります。
そのために別でアルストの風防やら五徳やらを持たなくて良いのが、非常にスマートなんですよね。
ピコグリル239の注意点
総じて非常に気に入っているピコグリル239ですが、注意した方が良いなと感じる点もありました。
それは、火床が地面に近いことです。
ボックス型はどれもそうだと思いますが、地面のすぐ上で火が燃える状態になるので、場所は選ぶ必要ありです。
良い場所がない場合は、コンパクトさや組立ての簡単さは半減しちゃいますが、別売りの台座セットを使うのもありかもです。
ピコグリル239 レビュー|まとめ
ピコグリル239について、あれこれ語ってきました。
お気に入りポイントと注意点をまとめておきます。
気に入った!
- 軽量・コンパクト
- よく燃える
- 組立てと片付けが一瞬
- 程よいサイズ
- アルストが使える
ここは注意!
- 火床が地面に近い
コンパクトで軽く、1秒で組立てと片付けができ、よく燃える。
あなたが焚き火する時に抱えているストレスを、無くしてくれる焚き火台かもしれません(^_^)
YouTubeでは、ピコグリル239を使ったアウトドアの様子もアップしています。
よかったら覗いてみてください^ ^