最近、エバニューのUL/ALUナベ700とU.L. Pot900を使い始めました。
(1年半後の現在、「U.L. Alu.Pot 700」と名前が変更されたようです)
かなり悩んだ末にこの2つを組み合わせて使うことにしたんですが、これがなかなか良い感じ。
本記事ではひとまずUL/ALUナベ700について、選んだ経緯や使用感をまとめてみます。U.L. Pot900については次の記事をご覧ください。
エバニュー UL/ALUナベ700の基本情報
サクッと基本情報をまとめます。
- サイズ:径121×深さ60mm
- 容量:700ml
- 質量:106g
- 素材:アルミニウム(ハンドル:ステンレス)
- コーティング:チタンプラズマ加工
炊飯に評判のあるクッカーで、焦げつきにくいコーティングや内側にかかる蓋の形状といった特徴が見られます。
目盛は180、270、360、540mlに付いています。
米1合が180mlだから、1合、1.5合、2合、3合と測れますね。
カタログに「1合のお米が炊きやすいサイズ」とある通り、ひとりで1合炊く時にピッタリ。
3合だとかなり吹きこぼれるしパンパンになったけど、炊けないことはなかったです。ただ、水をギリギリまで入れても少し固めだったので、柔らかめが好きな人は2.5合くらいが限界かも。
名前に「UL」とある通り、106gと軽量(実測値は104gでした)。コーティングされていてこんなに軽いクッカーは珍しい気がします。
フタは別売りの「UL/ALUナベ700のフタ」を買うか「Ti U.L. Pot 900」のフタを併用できます。僕は後者を使っていまして、合計で132gです。
UL/ALUナベ700はコーティングありで便利
焦付き防止のコーティングがされたクッカーは、やっぱり何かと便利です。
くっつかない
炊飯しておこげをつけても、くっつかずに綺麗に剥がれてくれます。
コーティングなしだと、おこげの部分がこびりつくとガリガリ擦って取っていました。くっつかずに綺麗で美味しいおこげにありつけるのは嬉しいです。
UL/ALUナベ700は炊飯推しではあるけど、コーティングがあることでミニフライパンとしても使えます。
煮込みも問題ないし、料理の幅が広がる予感。
簡単に汚れが取れる
食後にクッカーをかるく拭くだけで綺麗になるのは、めちゃくちゃ楽。カレーを食べた後に濡らしたティッシュで拭き取っただけでこの通り↓。
コーティングなしのクッカーの場合、汚れた後に
- 小物類を中にしまって帰る
- 飲み物用にお湯を沸かす
とかが難しいんですよね。
洗えばいい話だけど山とか自然の中だとそうもいかないし、キャンプ場だとしても洗い物しない方が楽なので、拭くだけで綺麗になるのはほんと助かります。
金属臭がしない
2年前に買った無垢のアルミクッカーが、お湯を沸かすとひどい金属臭がするようになって困ってました。
この問題も、コーティングされたクッカーなら問題なし。
「チタンプラズマ加工」ってなに?
UL/ALUナベ700は「プラズマイオン化したチタンをコーティング」しているらしいです。なにそれ?と思って調べてみました。
プラズマコーティング = 通常の吹付コーティングに比べて薄くて均一、皮膜強度も強い → 耐久性と耐焦げ付き性がある
チタン=人体に優しく親和性がある(人工骨やインプラントにも使われる)→ 安全性が高い
まあ普通のコーティングとの違いが体感できるかって言われたら難しいけど、めちゃくちゃ軽いのは薄くて均一なプラズマコーティングのおかげでもあるのかなぁとか思いました。
とりあえず「ちょっといいコーティングがしてある」みたいな認識で使ってます。
UL/ALUナベ700のサイズが良い
UL/ALUナベ700を知る前から「700mlくらいのクッカーってちょうど良さそうだよな〜」とぼんやりと思い続けてました。後付け感があるけど、ほんとに。
ひとり用の料理にピッタリ
僕は1合炊飯やラーメンを1袋煮ることが多くて、その場合、900mlや1Lだとちょっと大きいです。
かといって500とか600mlだと足りないこともしばしば。
UL/ALUナベ700を使ってみたら、米を1合炊いてカレーとかおかずを乗せるのにジャストサイズ。
インスタントラーメン(水を500ml使うやつ)を煮るとこんな感じ。
具沢山の凝った料理をするには足りないかもだけど、簡単飯が多い僕にはピッタリのサイズです。
中に入るもの
OD缶は、プリムスの110サイズだとほんの少しフタが浮くくらいで、ギリ入ります。スノーピークの110、SOTOの105なんかも同じサイズなので入りそう。
エバニューのアルストは、専用スタンドを含めしっかり入ります。ナルゲンの60mlボトルは一緒には入りません。
十字五徳とウインドスクリーンの組み合わせなら入ります。
四角い袋麺は入らないけど、丸いタイプなら入りました。袋を少しだけ開けて空気を抜けばもっと余裕をもって入れられます。
個人的には、クッカーの中にはバラけやすい小物類や食料とかを入れる派です。アルスト、マッチ、スプーン、フォーク、米、調味料など。
ガス缶などの大きめの物を入れるより、スペースを無駄なく埋められます。
U.L.Pot900にピッタリ収まる
同じエバニューのU.L.Pot900にジャストフィット。
フタのサイズが同じなので、U.L.Pot900を持っていればフタは新しく買わなくてOK。
深型より浅型が使いやすい
クッカーには深型と浅型があるけど、どちらも使ってきて、下記の点から浅型の方が使いやすく感じています。
浅型は無駄なく火が当たる
深型は浅型に比べて底面積が狭いから、炎が横に逃げがち。僕はアルコールストーブを頻繁に使いますが、燃料の消費を気にするので、クッカーからはみ出していると勿体無い気がしちゃうんですよね。
さらに、横にはみ出た炎で持ち手が熱くなり、素手では持てなくなっちゃったりもします。
浅型なら、深型に比べて炎が無駄なく底面に当たってくれます。
浅い方が食事しやすい
箸とかスプーンを奥まで突っ込まななければいけない深型に比べて、浅型は普段の食事と同じ感覚で食べられるので楽です。
パッキングしやすいのは深型だけど、使いやすさは浅型の方が上かなと思っています。
残念な点:フタは別売り
一つだけ残念だった点は、フタが別売りなこと。フタだけに2千円近く払うのはちょっと気が引けます、、
考えてみたら、U.L.Pot900(旧版はチタンウルトラライトクッカー2)を持っていればフタを兼用できるから、あえて別売りなのかも。
900を持っていない人からすれば、フタに2千円近く出すなら5千円出して900ポット買うわってなる人も多そう。僕もそのひとりです。
ありそうでない、唯一のクッカー
UL/ALUナベ700の特徴を書いてきましたが、それらの特徴が揃っていることが珍しくて、僕が購入した理由もそこです。
- 700mlのサイズ
- 超軽量
- コーティングあり
- 浅型
このうち数個が当てはまるクッカーはあるけど、全部揃ってるのは他にないと思います。
軽くて行動の妨げにならず、焦げ付かないし食べやすくて、片付けは紙で拭き取るだけ。そこに魅力を感じる人にはおすすめのクッカーです。
廃盤になってしまいました。
あとで買おうと思っていたのが・・・
残念です