焚き火初心者にはこんな疑問を持つ方も多いかと思います。
焚き火には「燃料・酸素・温度」の3つの要素が必要です。
本記事では、その3つの要素について紹介しながら、焚き火のコツをお伝えしていこうと思います。
ホームセンターで買った薪に、着火剤で無理やり火をつけて焚き火をすることも可能です。
しかし、自分で集めた薪で、自分の知恵や技を使って焚き火ができた時の楽しさや嬉しさは特別なもの。
焚き火に関する知識を身につけて、ぜひ自分の力で焚き火を楽しんでみてくださいヽ(´▽`)/
焚き火に必要な要素1:燃料
焚き火に必要な要素の1つ目は燃料、つまり薪です。
当たり前ですが、燃えるものがなければ焚き火はできませんね。
ホームセンターで薪の束を買うのもいいのですが、自然界にあるものを拾えば様々な太さの薪を拾えて効率よく火起こしができます。
細い枝から太い薪まできちんと集めることで、火起こしがスムーズにできるようになります。
・火口
・焚きつけ
・薪
に分けて見ていきます。
火口
火口とは、最初に小さく火をつける対象物のことをいいます。麻紐をほぐしたものやチャークロスなんかが定番ですね。
また、自然界にも火口となるものはたくさんあります。
例えば下記のもの。
・杉の枯葉
・杉の木の皮をほぐしたもの
・松ぼっくりを砕いたかけら
・フェザースティック
これらの火口に小さな火をつけて、その火を焚きつけに移していきます。
焚きつけ
焚きつけと言っても明確な区分はなく、太い薪に火を付ける前段の、細い薪や枝などがまとめて「焚きつけ」と呼ばれています。
薪を細く割って使ってもいいですし、枝をそのまま使うのもありだと思います。
火口に付けた火を焚きつけに移して、火を大きくしていきます。
薪
最終的に太い薪に火を付けて安定させることが焚き火のゴールです。
焚き火に慣れていない人がやりがちな失敗として、太い薪にいきなりライターで着火しようとすることがあります。
やってみると分かりますが、それでは火はつかないんですよね。きちんと火口、焚きつけを準備して徐々に火を育てていきましょう。
乾いた薪を拾うための豆知識
落ちている薪を拾う際、明らかに乾いているものならいいですが、乾いているのか湿っているのか微妙なものもあると思います。
その時は、その薪を切った断面に唇を当ててみると乾燥具合が分かりやすいです。
唇は体の中でも湿り気を感じ取りやすい部分なんです。
僕も割とこの方法を使うのですが、周りから見たら落ちている木にチューしている変人なので、人目を気にした方がいいかもしれません(°_°)
焚き火に必要な要素2:酸素
これは理科の授業でも習うとので、ほとんどの人が知っているかと思います。
火が燃えるには酸素が必要なので、空気に触れやすいように薪を組むことや、燃焼効率のいい焚き火台を選ぶことが大事になってきます。
いくつか薪の組み方を紹介します。
円錐型
定番な組み方で、円錐状に薪を立てて組み上げます。
井桁型
キャンプファイヤーでよくみる井の字型の組み方は、燃焼効率がよく火を大きく育てやすいです。
放射型
円柱型を平べったく押しつぶしたような形。
中心で薪が重なっている部分だけ燃えるので、火力を調節しやすいです。
焚き火に必要な要素3:温度
焚き火に必要な要素として、「燃料」と「酸素」を知っている人は多いと思いますが、温度も重要だということはあまり知られていないような気がします。
小難しい話になりますが、薪が燃えると熱分解が進んで可燃性のガスが出ます。
ガスと酸素が結びつくことで高温になって炎が生まれ、燃焼の連鎖反応が起きてどんどん火が大きくなっていくわけです。
まあ、シンプルに「焚き火内部の温度が上昇するとどんどん燃える」と覚えておきましょう。
これを聞いて「え、そりゃそうじゃね?熱くなきゃ火起きないでしょ。」と思うかもしれません。
しかし、よく見かけるこんな光景に心当たりはありませんか?
がむしゃらに息を吹きかける
火がついたら、「薪を燃やすには酸素が大事!空気を送り込め!」と、息を吹きかけたことはありませんか?
確かに薪が燃えるには酸素が必要ですが、火がついたばかりで温度が上がっていないのに吹いてしまうと、せっかくの熱が逃げてしまいます。
特に薪が湿っている場合は、最初から息を吹きかけるよりも、焚きつけ全体に火が回って薪にも火が移るまで放っておくといいですよ。
火がつくと組んだ薪の内部の温度がどんどん上がり、火が大きくなっていくんです。
こちらの動画は、湿った薪を積んで、着火してから一切いじらないということを試してみたものです。
最初は杉の葉が勢いよく燃えますが、それが燃え尽きると一旦火が小さくなります。そこで火をいじることはせず、じっと待ちます。
ノーカットなので長いです、適宜飛ばしながらご覧ください。
まとめ:知識を持って焚き火に挑戦しよう
焚き火についてあれこれ語ってきました。
何も知らずに闇雲に火起こしをするのも楽しいんですが、それでうまくいかなかったら正しい知識をもって挑戦してみてください。
僕も最初は、濡れた太い薪にマッチで火をつけようと必死になっていました。笑
もちろん火は起きずに断念しました。
悔しくて色々リサーチし、焚き火のメカニズムを知ったら、スムーズに火起こしができるようになりました。
知識って大事!焚き火がうまくいかない人は、この記事を参考にして再チャレンジしてみてください。
それでは!